らんちゅうを作る

ランチュウ

みなさん、こんばんは。深見養魚場の深見雄基です。
今日は、らんちゅうを作るという記事を書いてみました。

金魚養殖で知ったこと、見たこと、やったこと
愛知県弥富市の深見養魚場跡継ぎ。 三代目になる予定。 公立高校の教師を9年間務め卒業。 今は深見養魚場を継ぐため、日々奮闘中! ↓インスタ、ブログ、各種SNS是非ご確認ください。

記事を書くきっかけ

2024年9月15日に清洲城公園においてらんちゅうの品評大会、中部本部大会がありました。そこで、当養魚場もらんちゅうを出しました。
自分自身は、自分のらんちゅうも気になる面もあったし、それと他の人たちが作るらんちゅうを生で見てみたいという気持ちも強く、仕事のお昼休憩に「いざ行かん!」という思いで見に行きました。

品評会にらんちゅうを持って行くこと

これは、どの品種をとっても変わらないかもしれませんが、品評会に持って行く魚を選ぶということは、その一年の集大成を選ぶことだと思います。
日々、品評会を目指して魚を管理、選別して、そこから選ぶのです。そして、その選んだ魚が品評会に持って行っても良い魚なのか、そこも判断しないといけません。正直、自分が深見養魚場で働き始めて、今年初めて父がしっかりと選び持って行ってくれました。
去年、一昨年自分は、仕事に対して不誠実に取り組んだつもりは毛頭ありません。ただ、管理や生育の面で経験がなく、要領を得ずにらんちゅうを形にできない、そういう風にしてしまいました。
ようやく、今年経験がないなりにも管理が行き届いて、病気鳥獣害も目立った被害なくここまで来ることができました。
そして、母は稚魚の選別と池の管理、父は餌と選別、自分は池の管理と選別、家族みんなで協力して品評会に持っていける魚が作れました。
ごくごく当たり前のことかもしれませんが、この三年間で一番嬉しいことです。魚を持って行くというスタートラインに立った、それだけのことかもしれませんが、それに三年かかりました。

家族

深見養魚場は、昭和42年に祖父光春によって始まりました。その長い歴史の中でも、らんちゅうは欠かせないものだと思います。
土池、ビニール池、たたき池があります。そのたたき池のリソース大部分をらんちゅうに使っています。それに、この時期の一日でらんちゅうにかける時間はやはり長いです。
それを、ずーっと長い時間、祖父、祖母、父や母が時間をかけて向き合ってきました。実際にやってみて、どれだけ大変か、ようやく理解できました。

らんちゅうを作ること

今、深見養魚場をどういう方針でやっていくか考えないといけないと思っています。
つまり、どういった生産方式、数、品種、やり方をやるのか、自分が将来どういう形にしていくのかをはっきりとした形にしないといけない。
その中で、今すごく大事にしたいのは「らんちゅうを作ること」だと思います。やっぱり、自分の家族が長い時間をかけて向き合ってきたものを繋いでいくべきだと思うし、繋がなきゃいけないと思います。
日々進歩する技術の中で、今あるものを使い、新しいものを取り入れ、らんちゅうを作り続けたいです。
まだ、スタートラインに立ったばかりですけど、毎年改良改善を重ねて良いものを作っていきます。
そして、どんな形の深見養魚場を作っていくかしっかりと考えていきたいと思います。

お断り

全品種力を入れて生産の方を行なっています。ただ、今日はその中でらんちゅうを取り上げ、こう書かせていただきました。もちろん、他の品種へのリスペクトも欠かしていません。

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